Minagawa

新刊の主な実績を更新しました。

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カルチャーだよりを更新しました

カルチャーだよりを更新しました。「中学生が職場体験に来てくれました

中学生が職場体験に来てくれました

当社では、地元(調布市・八王子市・三鷹市など)のいくつかの中学校の職場体験の受け入れをしています。

今回は7月5日から3日間、調布市の中学校の生徒さんが来てくれました。

英語、国語、数学、社会、理科の社員が順番に担当し、
企画から原稿執筆、資料との突合せ、校正まで、編集業務全般を体験してもらいました。


職場体験で企画書を作成する中学生職場体験で校正をする中学生

期間中にご来社いただいた版元様にもご協力いただき、現場を見た生徒さんたちからも「勉強になった」というお声をいただきました。

実際に教材を使用されている皆さんの生の声をお聞きし、私たち社員もとても有意義な時間を過ごさせていただきました。

「将来は出版社で働きたい」という生徒さんもいらっしゃり、いつかこの中から編集者が生まれるかもしれないと思うと、非常に楽しみです。

職場体験で編集作業を紹介する様子


#職場体験 #SDGs

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編集者のひとりごとを更新しました。

編集者のひとりごとを更新しました。「五月雨は何色か

五月雨は何色か

東京も梅雨入りし,通勤には傘が欠かせなくなった。
置き忘れても後悔が小さく済むように,安価な傘を持ち歩く。
鉄道会社に寄贈した傘は二桁に達したと思う。

先日は古文の校正で『源氏物語』を扱い,その奥深さに目をつぶっては静かに唸った。
決して難しくて唸った訳ではない。
ふと,学生時代には名著『あさきゆめみし』(講談社)にお世話になったことを思い出す。

多くの教科書で掲載される『源氏物語』の序文「桐壺」にも,その内面描写に光るものがある。

「はじめより我はと思ひ上がり給へる御方方,めざましきものにおとしめそねみ給う。同じほど,それより下臈の更衣たちは,まして安からず。」
(現代語訳:初めから我こそは(寵愛を受けるべきだ)と自負しておられた女御の方々は,このお方(桐壺)を蔑んだり妬んだりなさる。同じ身分,またはそれより低い地位の更衣たちは,女御の方たち以上に(嫉妬の)気持ちがおさまらない。)

自分ではない誰かが時流に乗ることで,多かれ少なかれ心はざわつく。
それが自分(女御)よりも身分が低い者(更衣)であれば,面白くはないものの「自分の方が優れている」と慰められる。

注目すべきは,自分(更衣)と身分の近い者(更衣)が時流に乗った時だ。

「まして安からず」

もしかしたら自分にも(寵愛を受ける)チャンスがあったのかもしれないと思うばかりに,その落差から大きな反発が生まれる。友人と宝くじを一枚ずつ買って,友人だけが一等を当てた感覚だろうか。

そんな(更衣が天皇の寵愛を受けるという起こり得ない)浅い夢だからこそ怨念は尾を引き,梅雨に負けず劣らず,湿度の高い嫌がらせが桐壺更衣に降りかかる。

「結びつる 心も深き もとゆひに 濃きむらさきの 色しあせずに」(左大臣から桐壺帝への返歌)

——桐壺更衣は何色だろうか。

やはり桐の花よろしく紫色が似つかわしい。
だとすれば,桐壺更衣と対立した他の更衣たちは紫色と対立する補色,すなわち緑色だろうか。

ちょうど「五月雨は緑色」と歌った村下孝蔵は,そのアルバムを『初恋~浅き夢みし~』と名付けたのは偶然だろうか。

浅い夢だからこそ消えることのない想いは,今も昔も変わらないのかもしれない。

源氏物語の序文

〈国語担当M〉

ちはやぶる日本史を更新しました。

ちはやぶる日本史を更新しました。「美濃郡上の宝暦・石徹白騒動