2002年4月,株式会社内田洋行様より「スクールプレゼンター小学校算数」(以下スクプレ)が発売されました。スクプレは,現場の先生方がご自身の授業にあわせた教材を作成できるオーサリングツール(教材作成支援ソフト)です。編集と実行の2つの画面を持ち,編集画面では教材の作成を行い,実行画面に切り替えて教材の提示を行います。教室に電子黒板の導入が進むいま,まさに時代の申し子といえるソフトです。

数回の改訂を経て,現在は「スクールプレゼンターEX 小学校算数」となりました。

スクプレの商品パッケージ





スクプレは,先生方が板書の一部として提示するためのソフトです。この開発は,編集者の経験やプログラミングの技術だけではできません。ソフトを使用する立場の先生方から幅広くご意見をいただき,授業者が望む仕様を実現する必要があります。同時に,簡便な操作性,機能の汎用性を追求し,ソフトの扱いを苦手とする先生から得意とする先生まで,誰もが満足できる仕上がりを目指さねばなりません。

これらを具現化するために,株式会社内田洋行様,プログラム担当の株式会社コプロス様そして当社の3社から開発担当者が集い,開発をしてまいりました。
当社は,
(A)先生方のご意見を集約する
(B)開発担当者全員で,(A)をもとに仕様の検討を行う
(C)操作性などを考慮し,画面のデザインを行う
(D)イラスト・音・写真などのデータを作成する
(E)ソフトの操作説明書を作成する
を行っております。

加えて,
(F)スクプレでの教材作成
(G)出荷に伴う部材の作成と出荷作業
も行っております。

操作説明書より
プログラミングはできませんが,一般的な編集に留まらず,商品企画から製品出荷まで,全ての作業に深く携わっております。旧来の編プロの業務範囲を大きく超えた仕事をしております。





子ども向けのドリルやサブノートではなく,先生方が授業で提示する教材ですから,作成するためには,授業を知る必要があります。教材作成の担当者は全国を飛び回り,数多くの授業を拝見することで,教育現場に求められる教材を研究しております。

教材作成をするときは,まず授業の流れを想定し,スクプレの教材を提示する最も効果的な場面を設定します。そこに,スクプレでできる多種多彩な表現を用い,板書ではなしえない演出を施します。例を挙げれば,アニメーションで車を動かしたり,鋏で図形を切って重ねたり,一瞬のうちにイラストを隠したりなどです。

また,45分間目一杯使う教材は作りません。同じ単元の授業でも,その組み立て方は先生方によって異なります。多くの先生方にお使いいただけるように,なるべく簡単簡潔な素材としての教材作りを心掛けております。

単なる説明用の教材にならぬよう,子どもたちが表現の場をもてる,子どもたちが対象に働きかけることができる教材作りを目指してまいります。

鋏で図形を切ることができます。


分度器は,回転はもちろん,拡大も可能です。目盛りの読み方を共有することができます。





スクプレの製作については,算数授業ICT研究会(以下ICT研究会)の理事の先生方にご尽力を賜り,数多くのご指導をいただいております。ICT研究会は,2004年,筑波大学附属小学校算数部の先生方を中心として全国の先生方が興されました。先生方は常々「板書には限界がある。これからはIT機器を駆使した授業を考え,実践する必要がある。スクプレで黒板革命をおこそう。」と仰っています。

授業実践の発表として,2005年8月に第1回研究発表会(全国大会)が開催されました。その後,全国大会は毎年8月と2月に実施され,2010年2月には,第10回大会が行われました。

第9回算数授業ICT研究会にて
授業をなさる田中博史先生
授業実践の発表として,2005年8月に第1回研究発表会(全国大会)が開催されました。その後,全国大会は毎年8月と2月に実施され,2010年2月には,第10回大会が行われました。

当社は,この全国大会運営のお手伝いを,株式会社内田洋行様とともにしております。回を重ねるごとにご参加いただく先生方の数も増え,地域も拡がっております。これまでに開催された全国大会の様子は,ICT研究会のホームページ(http://www.sansu-ict.jp/)にて公開されています。



― 算数授業ICT研究会 ―

顧 問 正木孝昌先生
代 表 田中博史先生
副代表 夏坂博史先生 山本良和先生
理 事


工藤克己先生 小松和久先生 小松信哉先生 盛山隆雄先生
竹尾智登志先生 戸塚伸幸先生 中田寿幸先生 永田美奈子先生
間嶋哲先生 松村隆年先生 宮本博規先生 毛利元一先生


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